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【壁際を磨く】タッチターン

原英晃鉄人スイマー原英晃

ターン

    公開日:2019.05.16

     

    ターン動作の最大の目的は、壁を蹴ることによって“加速”を得ることにあります。

     

    足が壁に着いた時に、壁に力をしっかりと伝えられる姿勢、ポジションがとれているかを確認しましょう。

     

    次に、そのポジションにスムーズに入るためには、どのように体をコントロールすればよいか

     

    壁に着いた手(腕)でしっかりと力を伝えて、上半身を素早く切り返すことができれば、タッチターンの動作時間を短縮することができるでしょう

     

    目次

    ①陸上横から見たポイント

    ②水中横から見たポイント

    ③陸上真上から見たポイント

    ④水中真下から見たポイント

     

    (1)陸上横から見たポイント

    体がストリームラインの状態(体を伸ばした状態)で、手を壁に着きにいきます。

     

    減速せずに壁に向かっていくことは大前提ですが、バタフライや平泳ぎはタッチを合わせるために、壁との距離感を掴むことが重要です。練習中から5mラインやTラインからの壁までの距離を意識して取り組むようにしましょう

     

    壁のギリギリまで泳いで腕を折りたたんでタッチしてしまうよりは、グライド時間を少し感じながらタッチへ向かう方が良いですが、バタフライの場合、手が壁に着く前に体が全て水中へ沈んでしまうと失格になってしまうので、伸びすぎにも注意が必要です。

    壁に両手が着いたら、片側の手(画像左手)は壁から離し体の方へ引き寄せ、もう片方の手(画像右手)は肘を曲げて、頭(頭頂部)を壁へ近づけるようにします

     

    この肘を曲げて頭を壁に近づける動きが、壁を力強く押す準備です。体を素早く切り返すためには必ず行ないたい動きです。

     

    注意したいのは、壁との距離を確認するために手を着く前に顔を前へ向けてしまう、手が壁に着いた瞬間に頭を上げてしまうといった行為です

     

    手を着く前に顔をあげることで減速に繋がりますし、手が着いてすぐに頭を上げることで、動作が一度止まる、体が大回りしてしまう、壁に力を上手く伝えらない、などなどマイナスに働く可能性が高いからです。

    壁に着いた手で壁を押すように力を伝えて、体を切り返すと同時に顔(目線)を天井に向けるようにして、頭を進行方向へ倒します。

     

    頭を上げるタイミングは、壁を強く押すと同時です。ターン動作を素早く行なうための重要なポイントと言えるでしょう。

     

    顔を上げる直前に息を強く吐くことで、僅かな時間でも息を吸い込むことが可能になります。必ず呼吸をしなければいけないわけではありませんが、ターン後の潜水キックやひとかきひと蹴り動作を正確に行なうために、素早いターン動作の中でも呼吸をできるようにしておくことが必要と言えるでしょう。

    壁を押した腕を素早く畳み、ストリームラインの準備に入ります。壁を押した腕は電話に出るようなイメージで、肘を折り曲げて頭(耳)の横あたりに手を入水させていきます。

     

    壁に足を“着地”させてから力強く蹴り出していきます。この時に、壁に着いた足から頭までのラインが真っ直ぐになっているかを確認してみましょう。

    動画で動作を確認しましょう。

     

    (2)水中横から見たポイント

    陸上横からの映像で述べたポイントを、今度は水中横からそれぞれ確認してみましょう。

     

    体がストリームラインの状態(体を伸ばした状態)で、手を壁に着きにいきます。壁に両手が着いたら、片側の手(画像左手)は壁から離し体の方へ引き寄せ、もう片方の手(画像右手)は肘を曲げて、頭(頭頂部)を壁へ近づけるようにします。

     

    画像で肘の曲がり具合を確認できると思います。このタイミングに合わせて、胸椎から体をやや傾けながら、膝と股関節を曲げて足を壁の方へ引き寄せる動作が始まります体を傾けることで、体や脚で受ける水の抵抗を少しでも減らす狙いがあります。

    壁を力強く押す準備をしていた腕を一気に伸ばし、頭と体を進行方向へ跳ね返しますが、この動きと同時に体を真横に向け、壁へ足を着地させます。

     

    上半身を進行方向へ倒し、下半身を壁へ引き寄せる、この2つのタイミングが合うと、体をクルッと素早く回転させることができます。

     

    壁に着いた足の幅、膝や股関節の角度が、強く蹴ることのできるポジションになっているかを確認しましょう。頭から足までのラインが真っ直ぐになっていることもチェックポイントです。

    動画で動作を確認しましょう。

     

    (3)陸上真上から見たポイント

    今度は陸上真上から確認してみます。

    片手が離れ、もう片方の腕の肘が曲がり、壁を押す準備をしています。

    まだ頭は上がっていません。

    肘が伸びきるところまで腕で壁を力強く押し、上半身が進行方向へ倒れていく動きが確認できます。

    この動作とほぼ同時に水中で息を吐き出します。

    頭と体を進行方向へ跳ね返し、同時に足が壁に着地します。

    顔が上を向き、この僅かなタイミングで息を吸っていることがわかります。

    頭から足までのラインが真っ直ぐなり、壁を蹴っていきます。

     

    動画で動作を確認しましょう!

    動画で動作を確認しましょう。

     

    (4)水中真下から見たポイント

    最後に水中真下からの映像です。

    陸上横からや真上からで確認したポイントをチェックしながら見てみましょう。

    足(脚)の引き寄せ動作、体の傾け方、着地までの一連の流れが、水中真下からの映像でよくわかると思います。

    動画で動作を確認しましょう。

     

     

     

    ※泳ぎの技術には諸説あり、アプローチの方法もいくつも存在します。このサイトで紹介した情報が全てではありませんので、予めご承知置きのうえ、参考にしていただけましたら幸いです。

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    原英晃
    元200m自由形日本記録保持者/元400m・800mリレー日本記録メンバー/1998年アジア大会金メダルリスト/2001年福岡世界選手権ファイナリスト/1993〜2015年まで23年連続日本選手権(2011年代表選考会を加算)に出場/40歳を過ぎた現在でも未だ日本の第一線で活躍中の鉄人スイマー/全国各地でスイムクリニックや研修会の講師を務め、ジュニアからマスターズスイマー、トップアスリートまで幅広く指導
    原英晃

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