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【バタフライキックの基本動作を確認しよう】ボードバタフライキック
2019.12.16

 

今回はバタフライキックの基本動作を確認し、1回のキックで大きく進むことができるように練習しましょう。

 

目次

①陸上横から見たポイント

②水中横から見たポイント

③水中後ろから見たポイント

④水中下から見たポイント

 

(1)陸上横から見たポイント

水面に真っ直ぐに浮いた姿勢から、臀部に軽く力を入れ、股関節を伸ばすようにしつつ、骨盤を水中へ下げていきます

 

この時に膝関節を緩めるようにする(力まない)ことで、骨盤が下がりやすくなりますし、足先が水面近くに残った状態で膝が曲がるので、水を蹴る準備ができます。

 

骨盤を下げずに膝を曲げてしまうと、足先が水面から出て、水を叩くようなキックになるので、特にこの骨盤を下げていく動きは重要です。

水を蹴る準備が整ったら、伸ばした股関節をしっかり曲げるようにキックを打ち下ろします

 

そうすると下げた骨盤が水面へ上がってきます(逆に水面にあった足先は水中へ下がる)。

蹴り終わりに向かって動作を加速させることで、その反動で脚を水面へ戻すことができます(アップキック動作)。

膝関節が伸びきるところまで蹴る意識と、大腿部を引き上げる(水面に戻す)感覚を合わせることができると良いでしょう。

 

蹴り下ろし動作の時に胸を張る動きを合わせることと、アップキック動作で膝が曲がらないように注意することで、1回のキックで大きく進むことができるようになるでしょう。

動画で動作を確認しましょう。

 

(2)水中横から見たポイント

水上横でのポイントを、水中横から確認してみましょう。

◆骨盤が下がり、足先は水面

◆股関節が伸びている

◆股関節が曲がっていることを確認

◆膝が伸び切るとこまで蹴り下ろし

◆蹴り終わりに向かって動きを加速させる

◆胸を張る動きを合わせる

◆膝が伸びたまま踵の位置が水面まで戻る

動画で動作を確認しましょう。

 

(3)水中後ろから見たポイント

水中横から確認した動作を後方から。

 

骨盤が下がり、足先が水面に残っている時、股関節を少し外旋させ、左右の膝がやや離れている状態を作ります。

 

この時に足先が離れないように注意しましょう(左右の親指が触れ合っているようにする)。

 

股関節外旋動作と膝関節の緩み(力まない)を同時に作れるようにすると、骨盤がスムーズに下がるようになるでしょう。

蹴り下ろし動作中も、足先はできる限り割れないように注意し、離れていた左右の膝が近づくように蹴り下ろしていきます。

股関節が曲がり、膝が伸び切るとこまで蹴り下ろす。

蹴り終わりに向かって動きを加速させ、左右の脚を閉じていきます。

膝が伸びたまま脚が閉じた状態で、踵の位置が水面まで戻ります。

動画で動作を確認しましょう。

 

(4)水中下から見たポイント

水中後ろから確認した動作を、水中下から。

 

骨盤が下がり、足先が水面に残っている時、股関節を少し外旋させ、左右の膝がやや離れている状態を作ります。

 

この時に足先が離れないように注意しましょう(左右の親指が触れ合っているようにする)。

膝が伸びたまま脚が閉じた状態で、踵の位置が水面まで戻ります

動画で動作を確認しましょう。

 

 

 

 

※泳ぎの技術には諸説あり、アプローチの方法もいくつも存在します。このサイトで紹介した情報が全てではありませんので、予めご承知置きのうえ、参考にしていただけましたら幸いです。

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元200m自由形日本記録保持者/元400m・800mリレー日本記録メンバー/1998年アジア大会金メダルリスト/2001年福岡世界選手権ファイナリスト/1993〜2015年まで23年連続日本選手権(2011年代表選考会を加算)に出場/40歳を過ぎた現在でも未だ日本の第一線で活躍中の鉄人スイマー/全国各地でスイムクリニックや研修会の講師を務め、ジュニアからマスターズスイマー、トップアスリートまで幅広く指導

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