FWの選手に欠かせないオフザボールの動きの中から、ダイアゴナルラン(斜め走行)の際に有効なストレッチをFCバイエルンミュンヘンの選手が実践する姿とともにご紹介します。
DFの選手にとってもボールを見ながらラインを下げる際に必要な要素になりますので一緒にみていきましょう!
今回ご紹介するストレッチ
サッカー選手のストレッチの中でも比較的目にするストレッチです。
でもなぜこのストレッチをするのか?
腰や筋肉を伸ばす目的は確かにありますが、具体的なプレーシーンに落とし込んで考えてみましたのでご紹介します。
まずはやり方からみていきましょう。
ストレッチの方法

参照「FC Bayern München」youtube
写真の選手のように
左足の股関節と膝の角度を90度に曲げ、右足を跨いで左ひざを床につけるように倒します。
右足と体はまっすぐになるように意識しましょう。

参照「FC Bayern München」youtube
この状態で左手を背中の方へ持っていくと同時に、腰の位置はそのままで上半身だけ開いていきます。
開きが悪い場合は、ペアを組んで、腰が開かないように抑えてもらいながら左の方を床面につけるように押してあげましょう。
ポイント

参照「FC Bayern München」youtube
腰が横を向いた状態で、上半身が開く角度を増やしていくことが大切です。
上半身が開くと同時に股関節が開かないように注意しましょう
プレーにどう影響するのか?
私は、アスリートコレクションで水泳のメディアにも関わっており、スイマーのトレーニング動画撮影にも同行します。
スイマーも同様にこのストレッチを取り入れている選手が多く、クロール(自由形)の呼吸動作を行う際に、体が硬く、開く角度が狭いと、キックがしっかりと真下に打ち込むことができず、左右に力とスピードが逃げてしまいます。
同様に、サッカーシーンにおいても、首と体はボール方向へ向けながら腰から下はゴール方向へ向けて走る場合に、しっかりと進行方向へ力を出すために必要な柔軟性だと思います。
体の硬さゆえに、スピードが低下したり、蛇行してしまったり、バランスを崩していては、FWやDFも素早い反応ができませんよね。
是非そんなことをイメージしながらストレッチを取り入れてみてください。
ストレッチの後は、実際にXドリルでダイアゴナルランしてみるのもオススメです。
【瞬発力を高める X-ドリル 】スルーパスを引き出すオフザボールの質を高めよう - アスリートコレクション
是非参考にしてみてください。
※今回ご紹介した動画は「FC Bayern München」様の貴重なyoutube作品です。


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