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アスリートに欠かせない食物繊維の働き!~食物繊維編~【よくある質問(6)】
2019.05.27(更新日2021.03.26)

アスリートに知っておいてほしい栄養素をよくある質問と交えて6回のシリーズに分けてお伝えしています。

 

アスリートあるあるかと思いますので、ぜひ読んでいただき今後の参考にしていただけると嬉しいです。

 

<第6回>最後です!

今回のテーマは

「食物繊維」

 

アスリートに良く聞かれる「食物繊維」のこと。

知っていると、すごく得かと思います。

ぜひチェックしてみてください。

 

質問1)そもそも食物繊維ってどんな働きがあるのですか?

食物繊維は、便秘の予防や改善などに働き、腸内環境を整えます。

これは、アスリートの体調管理においても大事なことです。

 

最近の研究では、トップアスリートの腸内細菌は、多様性があり、バランスが良いということが分かっています。

 

しかし、お腹にガスがたまっていたり、お腹が張ったりするなどの不調は、よいコンディションを維持できません。

腸内環境が悪化すると、栄養の吸収も悪くなりますし、ホルモンも分泌しづらくなります。

また試合等のプレッシャーがあると、ストレスによって便秘を引き起こすこともあり、そんな時アスリートにとって大切な働きをしてくれるのが食物繊維です。

 

また、食物繊維は、胃の中に留まる時間が長いため、消化吸収のスピードを遅くする作用があります。

その結果、糖分や脂肪の吸収を穏やかにし、余計な脂肪を蓄えないようなケアにも繋がります。

 

質問2)どんな食品に食物繊維は多く入っているの?

食物繊維は、

雑穀米などの穀類、野菜類、果物類、海藻類、きのこ類、ナッツ類など

に多く入っています。

積極的にとって行きましょう。

 

質問3)食物繊維はいつどんな時でも、摂り続けた方がよいですか?

これは「NO」

食物繊維は、すごく身体にとって必要なものです。

 

ただ、食物繊維は、胃の中に留まる時間が長いため、消化吸収のスピードを遅くする作用がありましたよね。

 

そのため、練習や試合の直前に食べる食事には食物繊維を控えたほうが良いです。

練習や試合の直前は、すぐにエネルギーになるようなお米やパンなどを食べていきましょう。

 

また、夜遅くの食事で食物繊維の多い根菜類の野菜や海藻類やキノコ類を過剰に食べすぎもあまり良くないです。

夜遅くの食事はなるべく消化によいもので、内臓系を早めに休ませてあげることも大事です。

 

上記を踏まえ、練習や試合の直前ではない朝食や昼食、夜遅くならない練習後の夕食などで摂ってあげると良いと思います。

 

質問4)なかなか野菜や海藻類が摂れないときは、どうしたら良い?

野菜類や海藻類などの食物繊維が多く入っているものを食べられないときもあるかと思います。

 

コンビニなどでサラダを買ってみたりして+アルファできれば良いですが、難しい場合は、補助食品をうまく使いましょう。

 

「難消化デキストリン」というのが、不足しがちな食物繊維を補う目的で作られました。

コンビニなどでも売っているお茶にもこの難消化デキストリンが入っているものも多く販売されています。

こういった補助食品を摂っていくのでもよいですね。

補助食品として粉末も販売されています。

 

食事が乱れがちの方、腸内環境を整えたい方、体系をキープしたい方、減量したいかたなどにも強い味方です。

 

以上、食物繊維についてまとめました。

 

sato

ぜひ参考にしてみてくださいね。

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中央大学競泳部/HONDA(実業団チーム) ソフトボール/東光教育センター競泳/チーム今治サッカー/東京朝鮮高校ラグビー/武蔵大学アメリカンフットボール/その他、陸上長距離選手、ダンサー、野球選手など様々な方の個人栄養サポート。 パーソナル栄養サポート、セミナー講師、ライター活動、レシピ開発なども行いながら、「あなたのかかりつけ栄養士」として活動をしている。

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