今回ご紹介するのは「ウインゲートテスト」(Wingate test)と呼ばれる能力測定です。
北アメリカのプロアイスホッケーチーム(NHL)も導入している能力測定です。
私も大学サッカー時代にアメフト部のストレングスコーチに測定していただきました。
大学アメフト部でも能力測定で採用しており、サッカー選手にも役立つ測定なので、自分の能力やタイプを知り、プレーに反映できる有効なものなので測定方法をご紹介します。
まず、どんな能力測定かというと。
無酸素状態でどれだけ最大パワーを出せるか?どれだけ継続できるか?
を測定するテストです。
これで何がわかるか?というと、
自分のプレースタイルやポジション別の適性が見えてきます。
例)・最大出力パワーは大きいが、低下率も大きいタイプ
瞬発的に爆発的なパワーやスピードは出せるが連続して行うことはできない選手
一瞬のチャンスで爆発的な能力を出すFWタイプ
・最大出力は低いが、低下率が小さいタイプ
爆発的なスピードやパワーはないが、連続してスプリントなどを行える選手
中盤で連続してプレッシングを行えるタイプ
それでは、自分がどのようなタイプ属性があるのか測定してみましょう。
測定方法
・パワーマックスという測定機を使用
※スポーツをやっていれば一度は目にしたことがあるかな?と思います。
・自転車ペダルの負荷を体重の7.5%に設定
・サドルの高さを調整する
※選手が全力を出せる姿勢を確保する。座った状態でペダルを一番下に下げた時に膝が少し曲がるくらいがオススメ
・ペダルのストラップを締め、足をしっかり固定する
・パワーマックス機からカウントダウンが開始される
※周りはサポート役として一緒にカウントダウンしてあげましょう
※パワーマックス機の足を踏んであげて機械を固定してあげるとより良い試験状況ができます。
・30秒間全力でペダルを漕ぎましょう
※サポート役は応援してあげてください!!動画のように!!
評価項目
・平均パワー
・最大パワー
・低下率
・最大パワー到達タイム
※到達タイムがより短い方が瞬発的にパワーを発揮できることを意味する
注意事項
・怪我はありませんか?(足首・膝・股関節etc)
・体調は悪くありませんか?
・ウォーミングアップは十分行いましたか?
・30秒間無酸素状態となりますので、自転車から降りる際に酸欠でよろけることがあるので気をつけましょう!
※専門のサポートスタッフを設けて実施しましょう。
以上、現在の能力を知ることで2つのステップを踏むことができます。
① 自分の能力をしり、プレースタイルに落とし込む
② 自分のポジションに求められるプレーから逆算してトレーニングの指標にする
機械が必要な測定となりますが、環境とスタッフが揃う方は測定してみてください!
※トップでご紹介した動画は「Kevin Jagger」様の貴重なyoutube作品です。


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