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【動きの質からパフォーマンスを養おう!】バルサが実践する上半身と下半身の連動トレーニング
2020.10.29

 

今回は上半身と下半身の連動を意識したトレーニングを紹介します。

 

サッカーのような下半身をメインで使うスポーツにおいて下半身のトレーニングが大事であることは一目瞭然です。

 

ですが近年、多くの指導者やスポーツトレーナーから上半身と下半身を連動してうまく使えることが結果的にサッカーのパフォーマンスの向上に繋がるとあなたが目にすることが多くなったのではないでしょうか?

 

これはある社長の方から聞いた話ですが、企業が円滑に生産性を高めながらビジネスを進めていくためには、良好な「社内コミュニケーション」は欠かせないそうです。つまりこれを身体に当てはめてみると、身体が円滑に生産性(パフォーマンス)を高めながら動作をしていくためには良好な「筋肉同士のコミュニケーション(連動)」が欠かせないということで同じようなことが言えます。

 

この動画にあるランジ姿勢で両腕を使って後ろからチューブを前方に引っ張るトレーニングですが、バルサがフィットネス能力の向上のために行なっていたトレーニングになります。

 

トレーニングの方法

参照「FC Barcelona」youtube

写真のようにランジ姿勢になって、後方にあるチューブを両手で掴みます。

参照「FC Barcelona」youtube

右足を前方に出したランジであれば、少しだけ右手は下に下げ、左手は上に上げて前方へ押していきます。

参照「FC Barcelona」youtube

前方へ押した後は、また元の位置に戻して足を入れ替えて、同じように繰り返します。

参照「FC Barcelona」youtube

 

ポイント

土台を安定させる

ランジ姿勢でチューブを持ったスタートポジションから押すところまでの間、しっかりと股関節と骨盤を安定させてないとチューブが体を後方へ引っ張ろうとするためグラついてしまい連動ができていないことになります。

 

そのため、股関節と骨盤を安定させて土台をしっかりさせた上で、上半身を使うことがこのトレーニングのポイントになります。

土台を安定させるポイント

股関節と骨盤を安定させるためには、後方の脚だけではなく前方に出した脚にもしっかりと重心を乗せることが重要です。

そのために骨盤を少し前に傾けて(前傾)前方に出した脚のお尻の筋肉と太ももの内側の筋肉をしっかりと意識できるようにします。また後方の脚は内側に捻ると骨盤がさらに安定することが感じられると思います。

 

この土台がしっかりとできた状態で、下腹部から肋骨を通って脇の下を意識しながら腕を前方に出していきます。このときに肩が上がらないようにすることもポイントです。

 

まとめ

腕をメインで動かしているので、腕のトレーニングと思われがちですが下半身をしっかりと安定させた状態で連動を意識して腕を使うと下半身の力も利用して腕を動かすことができます

 

今回のトレーニングはそういった連動を意識づけるために行うトレーニングだと解釈しています。

 

実際のプレーシーンではこのような動作自体はないですが、切り返す動作や走る動作、シュートを打つ動作などでもこのような連動の要素が必要になってきます。

 

良かったら参考にしてみてください。

 

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※今回ご紹介した動画は「FC Barcelona」様の貴重なyoutube作品です。

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2014年からオランダに渡り、フリーランスとして治療院を開業。その傍ら理学療法士として、リーグ4部のアマチュアサッカーチームやプロサッカーチームのユースチーム、オランダ柔道ナショナルチームに携わる。2019年よりサッカーベルギー1部リーグ「シントトロイデン」からオファーをもらい、メインの活動の場をベルギーへ移す。

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