今回は前回の記事であるバイエルン・ミュンヘンに所属しているリュカ・エルナンデス選手のリハビリメニューの一つである股関節の内旋エクササイズと一緒に行われている踵を浮かして爪先立ちで歩くエクササイズについて紹介していきます。
前回の記事↓
【リュカ・エルナンデス選手の内側半月板リハビリメニュー】股関節の内旋エクササイズ
半月板の怪我ということもあり膝関節の負担を減らすためには、足首と股関節、胸郭を連動させて使えるようになることが怪我の復帰のためにとても大切になります。
足首・股関節・胸郭を連動させて体を動かす
今回のエクササイズは、膝関節の安定性を向上させながら足首と股関節、胸郭を連動させて体を動かす練習として効果的に行うことが可能なエクササイズです。
体の連動には、アナトミートレインの著者であるトーマス・マイヤー氏が提唱するディープフロントラインという体の一番深部に位置する筋膜のつながりのある筋肉をうまく使えることが重要になります。
それらの筋肉は以下の通りです。
舌骨上筋
舌骨下筋
頭長筋
頸長筋
斜角筋
胸内筋膜
横隔膜
大腰筋
小腰筋
腸骨筋
恥骨筋
腰方形筋
大内転筋
長内転筋
短内転筋
膝窩筋
後脛骨筋
長趾屈筋
そして、このエクササイズでは、特に後脛骨筋、内転筋群、腸骨筋、大腰筋を刺激し、下肢から胴体までの連動を高めてくれることが期待できます。
それでは、実際のエクササイズのやり方について説明していきます。

2014年からオランダに渡り、フリーランスとして治療院を開業。その傍ら理学療法士として、リーグ4部のアマチュアサッカーチームやプロサッカーチームのユースチーム、オランダ柔道ナショナルチームに携わる。2019年よりサッカーベルギー1部リーグ「シントトロイデン」からオファーをもらい、メインの活動の場をベルギーへ移す。