今回は、バイエルン・ミュンヘンに所属しているリュカ・エルナンデス選手のリハビリメニューの一つである股関節の内旋エクササイズについて解説していきます。
解説に入る前に、半月板の手術のことと、怪我の時系列について少し紹介します。
怪我から復帰までの時系列
以下のニュースの通り、エルナンデス選手は、2021年に開催されたUEFA EURO 2020の大会で左膝の内側半月板断裂の怪我をしてしまいました。
バイエルン、EURO中に負傷のL・エルナンデスが手術…左ひざ内側半月板の断裂で | Goal.com
そして、7月4日に手術が行われ、このリハビリ動画は8月9日にYOUTUBEに投稿されているため、手術から約1ヶ月もしくは1ヶ月弱経った時のリハビリシーンということが予測されます。
実際にこの選手は、8月24日にチーム練習に合流していることから、術後から7週で一部のチーム練習に復帰していることになります。
半月板の損傷の場合は、保存療法と手術の2通りの選択肢があります。そして、手術の場合は、半月板の切除術と縫合術のどちらかが行われますが、この選手の場合、リハビリや練習復帰の時期から考えると半月板切除術が行われたことが考えられます。
半月板の術後の一般的なスポーツ復帰の期間
◆半月板切除術で約3ヶ月
◆半月板縫合術で約6ヶ月
とされています。
それでは、実際のリハビリ内容について触れていきます。
エクササイズの方法
以下の写真のように、右手で右足を持ちます。

参照「FC Bayern München」youtube
次に、右手で右足を前方の方に持っていき、股関節の内旋の動きを促します。

参照「FC Bayern München」youtube
この動きをしたの2枚の写真のように、左足、右足と交互に行っていきます。

参照「FC Bayern München」youtube

参照「FC Bayern München」youtube
エクササイズのポイント
このエクササイズは、股関節の内旋の可動域のエクササイズになります。
股関節の内旋の可動域の向上は、骨盤を立ちやすくして、股関節の捉えの精度を高めるのに役立ちます。骨盤が立ち、股関節の捉えがしっかりとあると、スポーツ動作時に膝に対しての負担を減らすことができるため、股関節の内旋の可動域は半月板のような膝の怪我に対しては、とても重要な要素になります。
身体の構造上、股関節が内旋する動きにつれて、骨盤が前傾します。実際に今回の動画を見ればわかると思いますが、股関節の内旋が強まるにつれて、骨盤が前傾しています。この連動というのが股関節の捉えの精度を高めるためにはとても重要で、スクワットやランジ動作に関しても股関節の内旋と骨盤の前傾がセットに起こることで、股関節の捉えがしっかりとできるようになります。
反対に股関節の内旋可動域が足りてないと、股関節が外旋位のままで、骨盤が前傾できずに、股関節の捉えがなく股関節をうまく使えることができず、膝に負担のかかる動作をしてしまうことにつながってしまいます。
そのため、このような今回の股関節の内旋可動域のエクササイズをすることで、膝に負担のかからない動作ができる身体を手に入れるようになるので、再発予防のためにも大切なエクササイズになります。
股関節の捉えと股関節の内旋の関係性を説明している記事
股関節をうまく使った動きづくり【股関節の捉え】
骨盤を立てることについての記事
まとめ
今回は、リュカ・エルナンデス選手のリハビリメニューの中の一つである股関節の内旋エクササイズについて解説してきました。
僕自身が実際に選手をケアする中でも股関節の内旋可動域というのは、非常に大切な可動域の一つだと考えています。というのもこの股関節の内旋の可動域は、股関節がしっかりと使えていない選手でよく制限が起きていることが多く、改善しなければならないケースが多々あるからです。
股関節の内旋可動域が改善することで、股関節の捉えができやすく股関節をしっかりと使えるようになるので、今回のエクササイズを参考にして今後のパフォーマンス向上に取り組んでみてください。
※今回ご紹介した動画は「FC Bayern München」様の貴重なyoutube作品です。