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【バイエルン実践】足裏をほぐして股関節の可動域向上や内臓疲労の改善に努めよう!
2021.09.13(更新日2021.09.21)


 

今回の記事では、バイエルンで行われている「足部のケア方法」について紹介していきたいと思いますが、同時に「足底が硬くなる理由」についても解説していきます!

 

足部をケアするだけでなく、足底が硬くなりづらい体づくりも意識してみてください。

 

足裏ほぐしのメリット

動画を見ていただくとわかりますが、この足部のケア方法は『硬い小さなボールを自分の体重を使って転がし、足の裏をほぐす』というものです。

 

足の裏をほぐすことは、足部の柔軟性の向上に効果的です。また、足底には多くの神経受容器があることもあり、それらの神経がリラックスできることで、股関節の可動域向上や内臓疲労の改善にもつながるメリットもあります。反対に言えば、足底が硬くなりやすい人は、股関節の可動域の制限や内臓疲労の蓄積に影響を与える可能性があるので、足底が硬いかどうかをチェックしておくことはスポーツ選手にとってとても重要なことになります

 

動画のような大きさのボールで行ってもいいですし、ゴルフボールを使って行うことも可能です。

 

実際のこの足部のケア方法について写真とともに説明していきます。

 

足部のケア方法

写真のように、ボールの上に片足をのせて、痛気持ち良いくらいの圧で体重をかけていきます。

参照「FC Bayern München」youtube

ボールに体重をのせた後、足の裏全体に体重をのせたままボールを転がしていきます。

参照「FC Bayern München」youtube

実際やってみるとわかりますが、足の裏で、硬くなっている部分や痛みを感じやすい部分が感じられることもあり、その部分も念入りにボールを転がして筋肉をほぐしていきます。

 

足底が硬くなる理由

今回は『足底をほぐすケア方法』について紹介していますが、”そもそもなんで足底が硬くなるの?”っていうことについても簡単に触れていきたいと思います。

 

足底が硬くなるそもそもの理由として、一番の原因は、立った時の重心位置がずれていることが挙げられます。重心位置がずれていることで、骨や靭帯を最大限に利用した支持ができずに筋肉でがんばって支持していることになります。筋肉の性質として継続的な伸長ストレスは筋肉の硬結を産むため、筋肉でがんばって支持しているとどんどん筋肉が硬くなってきてしまいます

 

様々な考え方があり、どの足底の位置に重心を置くのかということに関しては議論されることが多いですが、僕自身の答えとしては以下の写真の青丸の位置になります。そのため、踵重心や "ゆる体操" で有名な高岡先生の考える『ウナの重心位置』とは違い、どちらかというと前足部に近い重心位置になります。

なぜこの重心位置なのかというと、骨や靭帯を使った支持方法をするためには、母趾球、小趾球、そして踵の3つの点に均等に体重が乗っていることが重要になってくるからです。

 

上の図のように、母趾球、小趾球、そして踵で三角形を作ると、その三角形の真ん中の位置がこの青丸の位置になります。この青丸に重心を置くことで、筋肉に頼らない立ち方ができるようになるのです。

 

まとめ

今回は、バイエルンの選手が行っている「足部のケア方法」と「足底が硬くなる理由」についてお伝えしてきました。

 

足底部は、医学の歴史が長い中国でも内臓のツボとして使われることもあり、筋肉以外の部位にも影響が出てくる部位になってきます。そのため、足底部が硬くなりやすい人は、今回紹介した足部のケアと重心位置について実践してみてください。

 

また、股関節の捉えがある状態で、足部の正しい重心位置を確保できると足底が硬くなりにくくなるためにより効果的になるので、並行して股関節の捉えのトレーニングもしてみてください。

 

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※今回ご紹介した動画は「FC Bayern München」様の貴重なyoutube作品です。

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2014年からオランダに渡り、フリーランスとして治療院を開業。その傍ら理学療法士として、リーグ4部のアマチュアサッカーチームやプロサッカーチームのユースチーム、オランダ柔道ナショナルチームに携わる。2019年よりサッカーベルギー1部リーグ「シントトロイデン」からオファーをもらい、メインの活動の場をベルギーへ移す。

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