今回はサッカー日本代表の上田選手の四股踏みのエクササイズについて解説していきます。
四股とは?
この四股とは、相撲の歴史をたどるとかなり前から人類が行っていた動きであることがわかります。相撲は約1500年前の古墳時代から力比べを行う行事として始まったとされている説があり、他にも古事記や日本書紀の神話にも描かれているとされています。また、江戸時代では盛んに娯楽の要素として相撲が行われていたそうです。
力士が四股を行う意味は、現在では足腰を強化するための相撲稽古や土俵前の準備運動として行われています。しかし、四股という言葉はもともと醜足(しこあし)と言われていて、力士が四股を力強く踏むことで地面に力が伝わり地中に潜む邪気を祓うことができるとされていたそうです。また、この四股で邪気を祓うことができることから、農作物の収穫を願う儀式として行われていたとされています。
このような歴史を参考にすると個人的な意見として、四股をする意味は、足腰を強化するだけでなく、地面に対して垂直に力強く力を伝える練習でもあることが考えられます。
足腰の強化とは具体的にいうと、股関節•骨盤周りの筋肉の強化と柔軟性の向上のことを指します。これらの能力が改善されるのことにより、骨盤の安定化、足底から上半身までのつながりを作ることができることにもつながると考えられます。
エクササイズの方法

2014年からオランダに渡り、フリーランスとして治療院を開業。その傍ら理学療法士として、リーグ4部のアマチュアサッカーチームやプロサッカーチームのユースチーム、オランダ柔道ナショナルチームに携わる。2019年よりサッカーベルギー1部リーグ「シントトロイデン」からオファーをもらい、メインの活動の場をベルギーへ移す。