深部の筋肉である腸腰筋を緩めて、下肢の筋肉の緊張を取る方法
今回は、イングランド代表で行われている胴体のストレッチのエクササイズについて解説していきます。以前の他の記事でも書かせていただいたのですが、胴体は『反る·丸める、伸ばす·縮める、捻る』の3つの動きがあります。
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【素早い動きの質を養おう!】胸椎と胸郭の柔軟性を意識したエクササイズ
この3つの胴体の動きは、主に胸椎と胸郭で行われるのですが、この動きが柔軟であればあるほど、運動パフォーマンスも高まります。それはなぜかというと、胸椎と胸郭が柔軟に動けば、胴体深部にある腸腰筋と呼ばれる筋肉が活性されやすくなるからです。
腸腰筋は、一般的に股関節の屈曲の動きを作ると言われていますが、他にも骨盤の安定性や重心移動の速さに関わることもあり、運動パフォーマンスにはとても重要な筋肉になります。
さらに補足ですが、腸腰筋をさらに強化するためには、この3つの胴体の動きを "骨盤を動かさずに" スムーズにできることが大切です。そうすることで、骨盤と胸郭の分離を促すことができ、深部の筋肉である腸腰筋をさらに活性化することができます。
骨盤と胸郭の分離で深部の筋肉である腸腰筋を活性化することについてより詳しく書いた記事もあるので、こちらも参考にしてください。
https://hide-kuwabara.com/separate-movements-pelvis/
深部の筋肉である腸腰筋を活性化することは、実は下肢の筋肉の無駄な緊張をとることにも繋がります。このことは、実際に今回紹介するエクササイズをやっていただくと実感できることなので早速、エクササイズのやり方とポイントについて書かせていただきます。

2014年からオランダに渡り、フリーランスとして治療院を開業。その傍ら理学療法士として、リーグ4部のアマチュアサッカーチームやプロサッカーチームのユースチーム、オランダ柔道ナショナルチームに携わる。2019年よりサッカーベルギー1部リーグ「シントトロイデン」からオファーをもらい、メインの活動の場をベルギーへ移す。