このシリーズでは、京都大学男子ラクロス部の選手に対して行っている月1回の管理栄養士さんによる栄養指導内容をご紹介していきます。
栄養指導を元にどのような考えのもと、どのような対策と具体的な行動をおこし、どのような結果や課題が出てくるのかをシーズンを通してチェックしていくシリーズです。
「栄養指導ってどうなの?」
「こんな時ってどんなものを食べれば良いの?」
など、実際の栄養指導の内容からヒントと学びを得ることも多いと思います。
目的の違う5名の選手に個人指導を行なっています。
自分の目的に近しい選手の栄養指導内容を見つけてチェックしてみてください。
選手Kの場合
「最高のコンディションを作る-編- Vol.5」では、選手Kに向けて8月に実施した食事カウンセリングのフィードバックの内容をもとにお伝えします。
【ゴール設定】
コンディションを管理し、怪我のない、最高のコンディションを作れるようにする
目的:安定したプレーを実施し練習効率を上げるため
現状の課題
◆体重の減少(77kg → 76kg)
◆ネガティブ思考による、食事のサボり
これまでの取り組み
●しっかりと主食を食べ、これ以上体重を減らさない!!
●カットフルーツでエネルギー摂取と疲労回復を図る
●試合後から通常の食事までにウィダーとプロテインバーを摂取する。
カウンセリングの内容
どう改善していくか
①ネガティブ思考からの食事のサボり
ネガティブな思考から特に昼食のサボりが生じてしまった。
昼は練習後で栄養の感度が高いので、ここで食事を摂れないときつい。
昼食に苦しくても、缶詰、卵、豆腐の何でも良いのでタンパク質を意識して摂取する。
心を整えていく。
②肉離れのような感じがする。
肉離れにはいろいろな原因があるけど、筋肉収縮の役割のあるマグネシウムが不足している模様。
大豆製品(豆腐、納豆)の摂取をもう一度再開する。
③試合前の食事について
前回の立命館戦、
●12時過ぎに昼食(生姜焼きの弁当、米1合)→試合前にウィダー
食事から試合まで6時間ほど空いてしまった。
逆算して3時間ほど前に食事をもう一度挟むようにする。(おにぎりやバナナ)
食事から試合までが4~5時間なら自分のお腹と相談して、食事を取るか取らないかを考える。
昼食や朝食の時間をずらすよりも、食事のリズムを崩さずに、捕食で補うのがよい。
【具体的な取り組み】
◆昼食:缶詰、卵、豆腐など何でも良いのでタンパク質を意識して摂るようにする
◆大豆製品(豆腐・納豆など)を意識して摂りマグネシウムを摂取
◆食事後から試合まで時間が空く場合は試合の3時間前に捕食(おにぎりやバナナ)を取り入れる
◆試合日は、食事のリズムを崩さずに捕食をうまく使う
まとめ
いかがだったでしょうか?
実際の選手の課題とそれに対する栄養士さんのアプローチ、選手の具体的な行動をご自身に置き換えて参考にしてみてください。
栄養指導フィードバックをもっと見る場合はこちらからご確認ください。
アスリートコレクション編集部
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