このシリーズでは、京都大学男子ラクロス部の選手に対して行っている月1回の管理栄養士さんによる栄養指導内容をご紹介していきます。
栄養指導を元にどのような考えのもと、どのような対策と具体的な行動をおこし、どのような結果や課題が出てくるのかをシーズンを通してチェックしていくシリーズです。
「栄養指導ってどうなの?」
「こんな時ってどんなものを食べれば良いの?」
など、実際の栄養指導の内容からヒントと学びを得ることも多いと思います。
目的の違う5名の選手に個人指導を行なっています。
自分の目的に近しい選手の栄養指導内容を見つけてチェックしてみてください。
選手Hの場合
「胃腸の状態を整え、増量する-編- Vol.5」では、選手Hに向けて8月に実施した食事カウンセリングのフィードバックの内容をもとにお伝えします。
【ゴール設定】
現状の体重維持(現在の体重:72.5kg)
目的 : 体重増加によって当たり負けしない体づくり、ケガをしない体づくり
現状の課題
◆体重は思ったよりも増えていないこと。
◆ご飯の食べる量を増やしたい。
◆練習後のラントレで体が動かないことが多い。
これまでの取り組み
・もずくとバナナは買い置きして、いつでも食べられるようにする。
・朝食に、プロテインを飲むようにした。それに加えてバナナを食べることも増えてきた。
・プロテインにマルトデキストリンを入れること
・朝食に果物関連を入れること
・筋トレ前に食べられるものは食べておくこと
カウンセリングの内容
どう改善していくか
●ラントレの際に、心肺機能よりも先に体の方がしんどくなって足が思ったよりも動かないことが多い。
これは、単にエネルギー不足が考えられる。
エネルギーが枯渇すると体が動かなくなりやすい。
それをなくすためにも、スポだけでなく補食などを、ラントレ前や30分前にとることがベストではあるが、現状不可能なので、スポボトルにBCAAを入れるようにすることで対策する。
チームとして補食の時間を作ることが大切。けが予防にもつながる。
(制限がなくなったら補食の時間を復活させたい)
【具体的な取り組み】
・練習中のスポにBCAAを入れて練習中も補給する
以下、先月同様
・試合前のBCAA
・試合後のプロテイン摂取
・ドレッシングを胡麻ドレッシングにする
・脂身の多い魚類を食べる
まとめ
いかがだったでしょうか?
実際の選手の課題とそれに対する栄養士さんのアプローチ、選手の具体的な行動をご自身に置き換えて参考にしてみてください。
栄養指導フィードバックをもっと見る場合はこちらからご確認ください。

アスリートコレクション編集部

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