【爪先で正しく歩けていますか?】足首・股関節・胸郭を連動させて体を動かすエクササイズ

2021.10.05 (更新日2025.09.22)


 

今回は前回の記事であるバイエルン・ミュンヘンに所属しているリュカ・エルナンデス選手のリハビリメニューの一つである股関節の内旋エクササイズと一緒に行われている踵を浮かして爪先立ちで歩くエクササイズについて紹介していきます。

 

前回の記事↓

今回は、バイエルン・ミュンヘンに所属しているリュカ・エルナンデス選手のリハビリメニューの一つである股関節の内旋エクササイズについて解説していきます。

 

半月板の怪我ということもあり膝関節の負担を減らすためには、足首と股関節、胸郭を連動させて使えるようになることが怪我の復帰のためにとても大切になります。

 

足首・股関節・胸郭を連動させて体を動かす

今回のエクササイズは、膝関節の安定性を向上させながら足首と股関節、胸郭を連動させて体を動かす練習として効果的に行うことが可能なエクササイズです。

 

体の連動には、アナトミートレインの著者であるトーマス・マイヤー氏が提唱するディープフロントラインという体の一番深部に位置する筋膜のつながりのある筋肉をうまく使えることが重要になります。

 

それらの筋肉は以下の通りです。

舌骨上筋

舌骨下筋

頭長筋

頸長筋

斜角筋

胸内筋膜 

横隔膜 

大腰筋

小腰筋

腸骨筋

恥骨筋

腰方形筋

大内転筋 

長内転筋

短内転筋

膝窩筋

後脛骨筋 

長趾屈筋

 

そして、このエクササイズでは、特に後脛骨筋、内転筋群、腸骨筋、大腰筋を刺激し、下肢から胴体までの連動を高めてくれることが期待できます

 

それでは、実際のエクササイズのやり方について説明していきます。

エクササイズのやり方

このエクササイズでは、踵を上げて爪先立ちで歩くものになります。

下の写真の様に爪先立ちで、右足を前に出していきます。

参照「FC Bayern München」youtube

その後、右足を地面につけたら、反対の左足を前に出して歩きます。

参照「FC Bayern München」youtube

踵は常に上げた状態で、この爪先歩きを繰り返していきます。

さらにこのエクササイズでは、下の写真の様に両手を上げながら行っていきます。

参照「FC Bayern München」youtube

 

エクササイズの3つのポイント

このエクササイズは、これから紹介する3つのポイントをおさえているとより効果的にエクササイズを行うことができます。そうでなければ、ディープフロントラインの筋肉を刺激できず、体の連動をうまく高めることができません

 

1)5趾全てをしっかりと使う

踵を浮かして、爪先立ちになる時にしっかりと母指球のと小指球の両方に体重が乗るように意識し、5趾(ごし)全てを使えるようにします。慣れていないと母指球のほうに体重を乗せにくい場合があるので、意識的に母指球に体重を乗せる練習をしていくことが必要なケースが多いです

 

2)骨盤を立てて、内転筋を意識する

骨盤を立てて、内転筋を意識することで、骨盤の安定化を高めていきます。骨盤が安定することで、腸骨筋や大腰筋が働きやすくなることや膝の安定化にも影響を与えていきます。先ほど述べた母指球に体重を乗せることができないとエクササイズの立位姿勢で内転筋を意識することができないため、母指球の体重を乗せることと、内転筋を意識することを両方同時に意識していくことも大切です。

 

3)胸を持ち上げる意識で、両腕を上にあげる

胸を持ち上げる意識で両腕を上にあげることで、下部肋骨が安定して横隔膜の動く範囲が広がります。そして、横隔膜が自由に動くことによって、筋膜で連結している大腰筋の活性化にもつながるため、この胸を持ち上げる意識で、両腕を上にあげるというのがとても大切になります。反対に、腰を反って腕を上げてしまうと横隔膜の動く範囲を縮めてしまい大腰筋を活性化させることができません。

 

これらの3つのポイントを抑えることで、深部の筋肉を使えるようになります。

 

補足情報

ここで補足ですが、このエクササイズで腕を上げている理由として、大腰筋に刺激を入れやすくするためであることが考えられます。腕を真上に上げずにこのエクササイズを行う場合には、大腰筋よりも腸骨筋がより刺激されやすくなります。狙いたい筋肉によって、やり方を少し変えるのも良いかもしれません。

 

以前の記事でも腕を上げることで大腰筋を刺激しやすくすることを解説しています。

今回はこちらの2014年に行われたアヤックスの筋力・コンディショニングトレーニングの動画中からメディシングボールを持ってジョグするトレーニングを考察していきます。

また、腕の使い方によって骨盤を立たせやすくすることについて書いた記事もあります。

 

まとめ

今回は、バイエルン・ミュンヘンに所属しているリュカ・エルナンデス選手のリハビリメニューの一つである踵を浮かして爪先立ちで歩くエクササイズについて紹介していきました。

 

エクササイズで意識する3つのポイントとして、(1)5趾全てをしっかりと使う(2)骨盤を立てて内転筋を意識する(3)胸を持ち上げる意識で両腕を上にあげる

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2014年からオランダに渡り、フリーランスとして治療院を開業。その傍ら理学療法士として、リーグ4部のアマチュアサッカーチームやプロサッカーチームのユースチーム、オランダ柔道ナショナルチームに携わる。2019年よりサッカーベルギー1部リーグ「シントトロイデン」からオファーをもらい、メインの活動の場をベルギーへ移す。

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