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【陸上で安定したローテーション動作を養おう!】ソラシックローテーション(プランク)
2018.05.22

 

今回は前回ご紹介した胸椎回旋の動作と股関節回旋の動きに加え、体幹を意識したトレーニングを紹介します。>>>【陸上で安定したローテーション動作を養おう】ソラシックローテーション

クロールのリカバリー動作中の胸椎回旋やヒップローテーション(骨盤の傾き)の動きの中で、股関節が可動し、キックを常に水底方向へ打つことが安定した姿勢を作るために必要となります。陸上でも水中での動作をイメージして行うようにしましょう。

 

トレーニングの方法

まず上の写真のようにプランクの姿勢をつくります。

プランク姿勢をつくる際の注意点は、「陸上で行なうプランクトレーニング」をご確認ください。

>>>【クロール動作中の体のラインを安定させよう!】陸上で行うプランクトレーニング

プランクの姿勢から、胸椎の回旋を意識し、身体を傾けるように腕を横方向からゆっくりと上げていきます。

腕が天井に向かって真っ直ぐになるところまで体を回旋させましょう。床に着いている手から天井へ向けた指先までのラインが、一直線になっているとよいですね。

これができたら、ゆっくりと腕を下ろしてプランク姿勢に戻ります。次に同様に逆サイドへ上半身を回旋させ、腕を上げていきます。

 

ポイント

胸椎の回旋動作とともに骨盤が傾きますが、膝とつま先が下を向いている状態を維持することで、股関節回旋の確認と、泳動作中の水底方向へのキック動作とリンクさせることができるでしょう。股関節から鋭いキックを打ちおろすことが体幹部の安定に繋がります。

胸椎回旋のダイナミックな動きに連れられて、骨盤の傾きまで大きくならないように注意して取り組んできましょう。

 

ワンランクアップトレーニング

プランクローテーションのエクササイズが正確にできるようになってきた方は、回旋動作を支えている側へも行なってみましょう。難しい動作ですが、体幹部への負荷がより高まります。

支えきれずに「コロンっ」と転がってしまわないように(笑)、しっかり体幹を意識して行なったくださいね!

 

まとめ

胸椎の回旋エクササイズとしてシリーズでご紹介してきました。

>>>ソラシックローテーション側臥位

>>>ソラシックローテーション四つん這い

>>>ソラシックローテーション

 

ご紹介したような脊柱と股関節回旋のエクササイズを取り入れて、その可動性を高めておくことが、より速く、より美しく泳ぐための要素の一つになります。

下半身を安定させた状態で、上半身をダイナミックに動かすことができるようになって、効率の良い泳ぎ(動作)を水中で体現できるように、しっかり取り組んでくださいね。

 

今回の陸上トレーニングと一緒に「キックで安定した姿勢を作ろう!(2)クォーターサイドキック」の記事を読んでみてください。陸上トレーニングと水中でのローテーションのイメージがリンクしやすくなりますよ!

 

 

 

※泳ぎの技術には諸説あり、アプローチの方法もいくつも存在します。このサイトで紹介した情報が全てではありませんので、予めご承知置きのうえ、参考にしていただけましたら幸いです。

 

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元200m自由形日本記録保持者/元400m・800mリレー日本記録メンバー/1998年アジア大会金メダルリスト/2001年福岡世界選手権ファイナリスト/1993〜2015年まで23年連続日本選手権(2011年代表選考会を加算)に出場/40歳を過ぎた現在でも未だ日本の第一線で活躍中の鉄人スイマー/全国各地でスイムクリニックや研修会の講師を務め、ジュニアからマスターズスイマー、トップアスリートまで幅広く指導

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