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【ストレスから選手の体を守る】抗酸化成分の働きとは
2019.07.01(更新日2021.03.25)


 

私たちは、日々の生活の中で、酸素を使って生きています。

取り込んだ酸素の2~3%は、身体の中で不安定かつ強い酸化作用を発揮する「活性酸素」へと変化します。

運動量の多いアスリートの体内においては活性酸素が多く生産され、筋肉の状態の低下疲労回復の妨げの原因となり、身体にとってストレスになってしまいます。

 

今回の記事では、活性酸素の対策に有効な食品をご紹介いたします。

 

活性酸素とは?

活性酸素は、わかりやすく表現すると、身体をサビつかせる物質とも言えます。

活性酸素は、微量であれば良い作用をもちますが、大量に産生されると、疲労蓄積・疾病・老化・免疫機能の低下などの悪い影響を及ぼします。

活性酸素についての詳しい説明は過去のブログを参考に!

>>>【過剰な活性酸素は疲労蓄積やパフォーマンス低下の原因に】抗酸化作用の食品摂取を心掛けよう!

 

少しイメージしやすくするために、りんごに例えて説明します。

りんごを半分に切ってしばらく放置していると、断面が茶色に変色しますよね。

これは、断面が空気中の酸素と触れ「酸化」されるために起こる化学反応です。

我々の身体においても同様に、「酸化」が起こります。

 

そして、運動時には身体に取り込む酸素の量が多くなるために、活性酸素の産生量が増えてしまいます

そのため運動量が多いアスリートの体内においては、活性酸素が多く産生されるのです。

「酸化」対策をしないと筋肉などの状態が悪くなり、疲労回復を妨げる可能性があります。

 

体内の酸化を抑える抗酸化食品

酸化を防ぐためには、抗酸化作用を有する食品を摂取することをお勧めします。

抗酸化成分の種類と主な食品は下記の通りです。

 

紫外線も活性酸素の生産を進めます

これから夏にかけて、ますます紫外線が強くなってきます。

強い紫外線を浴びながらのトレーニングは、体内の活性酸素の産生をより促します

夏場、屋外でのトレーニングが増える選手は、抗酸化成分を多く含む食品を摂り、身体の酸化を防ぎましょう。

 

抗酸化食品の摂取の目安は?

しかし、抗酸化成分は多く摂るほど効果があるわけではありません。

「適量」摂ることが大切です。

サプリメントなどをむやみに使って過剰な抗酸化成分を一度に摂ってもかえって逆効果でしょう。

 

上記に示したような抗酸化食品を組み合わせて摂ることもポイントのひとつです。

 

抗酸化食品の上手な摂り方過剰摂取によるマイナスの作用については、次回のコラムで詳しくお伝えします。

 

河村

次回のコラムもぜひご覧ください。

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河村亜希

・管理栄養士・公認スポーツ栄養士・IOC Diploma in Sports Nutrition・オーストラリア国立スポーツセンター(AIS)アシスタントスタッフ(2016年~)・全日本スキー連盟ハイパフォーマンスサポートスタッフ(2016~2018年)・日本バレーボール協会 医科学スタッフ(2017~2021年)・日本スケート連盟フィギュアスケート部医科学スタッフ(2020年~現在)などの日本代表チームに対する栄養サポート経験等を経て、現在は大学で研究活動にも取り組んでいる。

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