「プロテインはいくら飲んでも大丈夫」
「毎回の食事で飲んでいる」
このような選手を見かけることもありますが、これは本当に正しいのでしょうか?
選手や保護者の方から、よくいただく質問でもあります。
今日は、プロテインを活用するうえでのメリット・デメリットをご紹介します!
ご自身の状況に当てはめて振り返ってみてください!
<メリット>
①食事で不足しやすい場合に手軽に摂取できる
特に朝食のたんぱく質源が不足する傾向にある選手が多いです。
ただ、朝からたんぱく質源(肉、魚、卵、大豆製品など)を使ったごはんを準備することが難しい場合には、非常に便利なアイテムです!
②外出先にも携帯しやすい
外出先や練習場(グラウンド、体育館など)にも衛生面を考慮した状態で持参しやすく、練習後すぐに補食として活用することも可能です!
特に夏場や高温環境では食材は腐敗する可能性もあるため、気候と合わせて考えてチョイスするのもいいでしょう!
水の使用が難しければ、バータイプもおすすめです!
③内臓の調子が悪い時に活用できる
胃腸の調子が悪く、全体の食事摂取量が減ってしまっている時は、消化吸収しやすい炭水化物中心の食事になりやすいです。
そういった状況の時は、アスリートの体を維持していくために重要なたんぱく質源が不足しています。
内臓の負担を考え、また水分補給にもなり摂取しやすい液体(粉末)タイプのプロテインを選択しましょう!
液体は固体よりも内臓の負担を抑えて消化吸収ができます!
<デメリット>
①食事に付加すると過剰摂取になりやすい
主食+主菜+副菜のバランスで、量も確保できている食事の時に、プロテインも付加してしまうとたんぱく質が過剰になる可能性があります。過剰分は筋合成には利用されにくいです。
目安としては1回(食)でたんぱく質20-40gの摂取がいいでしょう!
それを超えているようであれば、たんぱく質が不足しやすい他の食事や補食に付加する方が、効率の良い摂取になります!
②食育の観点ではおすすめできない部分もある
ジュニアアスリートは「成長期+運動量増加」という背景から、小さな体でもかなり多くのエネルギー・栄養素が必要です。保護者の方の負担を考えると、プロテインなどのサプリメント類に頼りたいお気持ちも大変共感できます。
ただ、ジュニア期は自分に必要な食事や食材を学ぶ大切な時期でもあります。プロテインなどを過度に活用してしまうと、食材ベースの食育機会が減ってしまうため、基本的にはあまりおすすめしないケースが多いです。
まずは食事で工夫できることがないか、管理栄養士に相談してみてもいいでしょう!
③腹持ちが悪いと感じてしまう場合もある
プロテイン単体を摂取した場合、成分によっては消化吸収がスムーズで、数時間で空腹感を感じるケースもあります。
減量期に活用している場合は、かえって食欲が増し、反動でセーブできなくなることがないように注意しましょう!
減量期でも、摂取の基本部分は食事で確保することをおすすめします!
いかがでしたか?
プロテインそのものは悪いものではありません。
使い方、取り入れ方を検討した上でうまく活用していきましょう!

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