【ゆっくりソリを押すトレーニングの目的】カディスCF

2020.12.15 (更新日2025.09.23)


 

今回はスペインのカディスCFが実践する「ソリ」を押すトレーニング(スレッドプッシュ)にどのような狙いがあるのかを解説していきます。

 

このスレッドプッシュは、スプリントパフォーマンスの強化を目的として行われることがよくあります。1)

 

研究の数としては少ないですが、ある研究では80%の体重の重さでのこのスレッドプッシュトレーニングで主に20mのスプリントと水平方向への地面を押す力の向上する可能性があることを報告しています。2)

 

つまりサッカーのような加速・減速が繰り返され、初めの20メートルのスピードが大切なスポーツにおいて非常に効果的なトレーニングであることが考えられます。

 

また、個人的な観点からこのトレーニングを見た場合にはこれから説明するようなトレーニング効果や逆にマイナス面が考えられます。

 

このスレッドプッシュは、腕でスレッドを押しているため、腕で受けた衝撃を体幹を通って足まで伝えて、最終的に足で地面を押す動作になります。

 

つまり、腕から体幹、そして体幹から足先までしっかりとつながりを持つことで力を無駄なく伝えることができます。

 

反対に言えば、つながりがない場合には、腕の力だけでスレッドを押そうとしたり、脚で踏ん張って無理やりスレッドを押そうとするような体の使い方になってしまいます。

 

このような体の使い方は動作においてとても効率が悪く、一部の体の部位に負担をかけてしまい怪我にもつながりかねません。

 

トレーニングの方法

参照「Cádiz Club de Fútbol」youtube

写真のように、体を少し前傾させて両腕でソリ(スレッド)を押していきます。

参照「Cádiz Club de Fútbol」youtube

また、押す方の足はしっかりと地面を捉え反対の足は高く持ち上げます

 

効果的にトレーニングができるように、トレーニングの方法と、ポイントをチェックしていきましょう!

 

ポイント3つ

スレッドプッシュを行う上でのポイントは主に3つあります。

(1)押すときの姿勢

上体を真っ直ぐにして頭を持ち上げ目線は前に置きます。そして骨盤をしっかりと立てて、お尻の筋肉を意識して地面を押していきます。

(2)スレッドの握り方

スレッドを握っている手の小指と肘を意識して、肩を下げながら脇の下から力が出るように押していきます。肩に力が入ってしまう場合は、やり方が間違っているので注意が必要です。

 

このやり方でできない人は、指先をバーの方向に伸ばしながらスレッドを握らずに手のひらで押すと脇の下から押している感覚が掴みやすい場合があります。

(3)スピードの調整

初めは体のつながりを意識するために体の内側に意識を向けてゆっくりとスレッドを押していきます。慣れてきたら徐々にスピードを上げたり、重量を上げて負荷を増やしていきます。

 

まとめ

今回は、スレッドプッシュのトレーニングを紹介しました。押す動作でのトレーニングはとても重要でサッカーではボールを取られないように腕で相手の体を押さえてボールをキープしたりするときに必要な要素になります。

 

また、上記でも述べたように研究結果から20mのスプリントの向上や水平方向への地面を押す力の向上が期待できるため、このような能力を伸ばしたい人にもお勧めです。

 

是非、参考にしてみてください。

 

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<参考文献>

1)Seitz LB, Mina MA, Haff GG. A sled push stimulus potentiates subsequent 20-m sprint performance. J Sci Med Sport. 2017 Aug;20(8):781-785. doi: 10.1016/j.jsams.2016.12.074. Epub 2017 Jan 23. PMID: 28185808.

2)Morin, Jean-Benoit, Petrakos. Very-heavy sled training for improving horizontal force output in soccer players. International Journal of Sports Physiology and Performance November, 2016

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2014年からオランダに渡り、フリーランスとして治療院を開業。その傍ら理学療法士として、リーグ4部のアマチュアサッカーチームやプロサッカーチームのユースチーム、オランダ柔道ナショナルチームに携わる。2019年よりサッカーベルギー1部リーグ「シントトロイデン」からオファーをもらい、メインの活動の場をベルギーへ移す。

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