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AthleteCollection / アスリートコレクション

【ちょっとしたキッカケがアスリートの世界を変える】
2017.11.19(更新日2017.11.27)

 

スポーツ選手の世界はチョットしたキッカケで変わると思っている。

今回は、キッカケ1つで大きくステップアップした2人のアスリートに見えた共通点について書いてみた。

 

先日行われたサッカー日本代表のブラジル戦、結果は1対3の負け試合。

試合内容はさておき、強豪チームとの試合は1プレーで選手生活を劇的に変えることがある。

 

記憶に新しいのが、柴崎岳選手がレアル・マドリード相手に2ゴールを奪う活躍をみせ、その1試合がきっかけでスペインへの移籍を決めたストーリー。

 

今回のブラジル戦でも槙野選手や川島選手の移籍の話題が出ている。実際の移籍動向はわからないが、サッカー選手が1プレーで選手としての生活が劇的に変わるように、ジュニア世代、ユース世代の選手もまた、プレー以外でもキッカケ1つで見える世界が劇的に変わり始める瞬間がある。

 

たった1日で変わったジュニア選手

先月僕が初めて出会った中学生の男の子

彼は、聞くところによると

友達がやっていたのがキッカケで競技を初め、競技を続けていた。

 

僕と出会った時

彼は世界のトップアスリートに技術を学びに来ていた。

 

話を聞くと、彼はこの会に参加するかどうかを迷っていたらしい。

理由は自分が参加するレベルのものではない。

という判断だ。

 

それに対して

周りにこう言われたらしい。

超一流の選手から指導を受けられるチャンスが目の前に転がっているのにどうして自分で掴みにいかないんだ?

 

 

行動を起こしたキッカケと真意はわからないが

最終的に彼はそのキャンプに参加していた。

そしてそこで僕と出会った。

結果的に彼はチャンスを掴みに来たのだ。

 

「ここまで続けると思ってなかった」

ふとした瞬間に彼と話すタイミングがあり

僕は質問した。

 

いくつから始めたの?

なんで始めたの?

 

僕の質問に答えながらも

彼はこんな言葉を僕に教えてくれた。

 

「ここまで続けるとは思っていなかった。」

 

この言葉は僕の中で

ポジティブにもネガティブにも取れた。

問題はこの後に続く言葉が重要だ。

 

でもその言葉の続きを聞くことなく

その場は終わった。

 

彼は変わった

後日、彼の指導者から

偶然、彼のその後について耳にする機会があった

 

世界のトップ選手に会って指導を受けたあの日以来

彼は、グングンとパフォーマンスを上げて来たそうだ。

 

今まで、参加することに満足していた彼が

負けたことに悔しがり、もう少しで勝てる!

そんな闘争心を見せ始めたらしい。

 

初めて勝負の楽しさを彼は知ったんじゃないか?

僕はその時、そう思った。

 

負けることが前提のスポーツほど面白くないものはない。

チャレンジャーとして、相手の背中を捉えられるか捉えられないか?

今まで見えなかった相手の背中が見えた、届きそうだ、掴めそうだ、この感覚ほど面白いものはない。

 

そして、この感覚を味わった選手は

思考が変わる。

習慣が変わる。

パフォーマンスが変わる。

 

この瞬間のことを指して

冒頭で「キッカケ1つでアスリートの世界が変わる」と表現した。

 

中学生と柴崎選手の共通点

レアル・マドリードからゴールを決めて1試合で世界を変えた柴崎選手の変化とは少し違う。

ただ、柴崎選手と中学生の彼の間にも共通点があると思う。

 

それは、レアル・マドリードの背中はもうそれほど遠くに感じない。

むしろ手が届く場所まで来た。

俺は戦える!次のステージで!

この感覚。

 

友達がやってるから続けていた中学生の男の子が感じた感覚(キッカケ)と柴崎選手が感じたであろう感覚(僕の推測)。

プレーをしているレベルや世界は違うが、この感覚共通なんじゃないか?

そんなことを感じた。

 

スポーツ選手もサラリーマンも大人も子供も成長していると感じた時

新しい面白さが見える

 

敬遠される立場から勝負される立場に

甲子園で5打席敬遠を食らったことでも有名な野球の松井秀喜選手

国内プロリーグをへて

メジャーリーグでの人生をスタートさせ間も無く

とある試合でのこと

相手がピンチの場面で

松井選手の前のバッターが敬遠された

 

松井秀喜という人の人生で

敬遠されたことはあっても

前の打者が敬遠されて勝負される打者として扱われたことがない

この時彼は・・・

子供の時以来「野球を楽しめた」らしい。

真剣勝負ができるというのは楽しみをもたらしてくれるものだと思う。

もちろん、この時、彼はホームランを放ち、一気にメジャーリーグに彼の名を知らしめたのはいうまでもない。

 

「戦える」というのは面白さである。

今もし、僕が出会った中学生の彼に

「ここまで続けるとは思っていなかった」

「で、今はどう思っているの?」

と聞いたら何と返ってくるのだろう。

 

スポーツが持つ楽しさと教育に触れた出来事。

 

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中出寛省

ACトレーニングコーディネーター株式会社サモリット
【選手実績】全国高校サッカー選手権大会ベスト16・関東大学サッカー1部リーグ【講演実績】高校サッカーチーム・ラグビートップリーグチーム・ゴールドジム・その他、多数トレーニングジム、チーム、団体
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