
評価されるスポーツ
サッカーは評価されるスポーツ、評価は無視できない
「チームのスタイルと個人のスタイルが合わない」ということについて
サッカーなどのチームスポーツは特に監督によってレギュラーメンバーも変わることは良くある話。
ここには、監督の「評価」が存在する。
チームとして試合に勝つために、戦術を立て、メンバーを厳選する。
僕も昔、監督の交代で急にメンバーから外れたことがあった。
その時の不満はどの選手も同じ。
単純に監督が嫌いになる。
そんな経験をしたことがあるサッカー選手は多いと思う。
プレーするレベルが上がれば上がるほど、この問題はたくさん生まれてくる気がする。
プロの世界では特に
戦術やチームと選手のプレースタイルが合わず、活躍できない、と言う話もよく耳にする。一方で逆も然り。
急に大活躍を遂げる選手もいる。
今回はそんな
個人のプレースタイルと戦術について考えてみた。
「チームの戦術が原因で自分のプレースタイルが生かせない」
もっとも多く聞かれる言葉だと思う。
冒頭で伝えた通り、僕もこの感覚を抱いたことはある。
でもそれは一瞬で、それ以降も、現在も、違う感覚を持っている。
プロの選手に多いのは、戦術が合わず、チームを移籍する話。
自分の特徴が生きる場所を選ぶことはとても重要なことであり。
大切なこと。
だから、自分が生きるチームへ移籍することは決して悪いことではない。
ただ、それ以外にもいろんな考え方があると僕は思っている。
だから、チームを変えること、別の選択をすること、ここに書く内容、全ては選択肢の1つでありどれを選ぶかは自分次第。
ただ、選択するまでのプロセスが大切だということ。
なんとも安易な解決策
僕がよくやることですが、仕事に置き換えてサッカーをよく考える。
サッカーを仕事に置き換えて考えることもある。
<例えば今回のケース>
(1)
A:監督と意見が合わないから自分が生きない
B:価格が高いからこの商品が売れない
(2)
A:戦術が合わないから自分のプレースタイル(特徴)を生かせない
B:マーケットが合わないからこの商品が売れない
AとBは同じ内容だと僕は思っている。
まず(1)
自分が生きない、商品が売れない理由は、監督・価格である。
=この解決策は、監督・価格を変えると言うことを意味している。
僕はこれについては「なんとも安易な解決策」と呼んでいる。
なんの工夫も知恵もない理由付けと解決方法だから。
何も考えずに、工夫せずに、頭から、この考えを持つとその時点で思考は停止する。
(2)
マーケットを動かすだけで活躍できる商品は今の時代存在しない。
どんな商品も、ものすごくレベルが高く、物が溢れている現在の状況で、マーケットを変えるだけで急に売れ始めることは極めて薄いと思っている。
もちろん、響きやすいマーケット層はあると思う。
でもそれだけでは足りない。
商品の特徴をどう見せるか?表現するか?伝えるか?
ここがかけてしまえば全く売れない。
仕事でも常にここを意識して取り組むようにしている。
同様にサッカー選手に置き換えても僕は同じことが言えると思う。
プレースタイル(特徴)があるのはわかった。
ではそれを生かすために、どう表現するのか?その良さをどう伝えるのか?
この工夫をしなければ、選手としての成長はないと僕は思っている。
商品も選手も「評価」されて生きる
サッカー選手も商品、商売も、必ず「評価」と言う要素が含まれる。
誰かから「評価」されてはいじめて活躍できる。
商品を評価されなければ買ってもらえないし、人気も出ない。
選手として評価されなければ試合にも出れないし、人気も出ない。
「評価」を勝ち取る努力をする必要がある
「自分らしいプレースタイルに拘り、自分のプレーを追い求めていきたい」
この言葉はなんだか凄くカッコよくて、まっとうな考えのように感じる。
でも、この言葉を履き違えてはいけない。
と僕は思う。
自分のプレースタイルにこだわるが故に、努力や工夫を怠ってはいけない。
好きなことをやっていれば良いというわけではない。
好きなことをするにはそれなりの努力や工夫が伴う。
監督が評価してくれないならチームを変えればいい。
これはあまりにも安易すぎる。
プレースタイルをピッチで表現することが目的ではない
チームの勝利に貢献することがチームプレーとしての目的だ。
勝つために、点を取るための手段として、プレースタイルがある。
ドリブルが得意な選手が、ボールをもたせてもらえない、守備の時間が多すぎる、ボールをもらう位置が低すぎる。
そんな話はよくある。
これに対してどう考えるのか?
まず、考えなけえばならないのは、現在のチームのスタイルでどうすれば自分のプレースタイルを生かすことができるのか?
単純にマッチできないのであれば、どういう要素、スキルをプラスアルファー高めることで、自分本来のプレースタイルを生かすことができるのか?
を考えることだと思う。
例えば、
ペナルティーエリアでドリブルで仕掛けてシュートを打つのが自分のプレースタイル。でも、守備の割合が多く、ボールをもらう位置がいつも低い。
ペナルティエリアで勝負できない。
スプリントトレーニングを強化したらどうなる?
カウンター時のスプリントスピードや、試合中に繰り返すことができるスプリント回数を増やす努力をすることで、カウンターのチャンスに備えることができるかもしれない。
そうすれば、ハーフエーラインくらいではボールが持てるかもしれない。
そこから、どうやってペナルティエリアまで持っていくか?
そのためには何が必要なのか?
そんな風に組み立てる努力が必要なのではないか?
まとめ
プレースタイルを周りが生かしてくれるのは、信頼を勝ち取ったエースしかいない。信頼を勝ち取る努力をせずに、チームにフィットしただけでは、ちょっと環境が変われば活躍できない。どんなチームでも監督でも、レベルでも、自分のプレースタイルを生かすすべを考え、実践できる選手こそが自分のプレースタイルに磨きをかけ、レベルアップできる選手なのではないか?と思う。
そういう努力と表現が見えて初めて、監督やチームメイトが自分のプレースタイルを認め、信頼し、生かすプレーを生み出してくれる。
チームを変えれば、レベルを落とせば、それができる、かもしれないが、結局そこで活躍してもまた上にはいけない。
自分自身の進化はないのだから。
当てはまるピースを探しているだけ。
自分の個性を大切にしながら、当てはめる努力をすることが唯一無二のプレースタイルを生み出すんじゃないか。
僕は、現役時代にここまで考えることが出来なかった。
今ならそんな風に思う。
僕の過去ブログは公式Facebookページにアップしてますよ。
>>>https://www.facebook.com/kansei.nakade.official/


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